2005年 冬合宿 伊豆登攀旅行記 (城山編)
伊豆登攀旅行記 (城山編)

T局長

12月25日(日)
 16時頃、妻の実家の玄関を「これが最後の遠征よ。いいわね?」「無駄遣いしないでね!生まれてくる子供のためにお金を遣って!」等の嫌味を背に、逃げ出すように出発する。「アディオス!!」
 大阪は案の定、大渋滞で、仕方なしに茨木インターから名神高速にのり滋賀県栗東インターまでとばす。
そこからは、ただひたすら下道で、国道1号線を沼津まで東進した。驚くことは、静岡に入ると国道といえどもほとんどの箇所がバイパス整備されていて、高速同然で走れたことだ。
このため1時には到着してしまい、待ち合わせ場所のコンビニの駐車場で仮眠した。車はフルフラットなので快適に寝れた。 

12月26日(月)
朝起きると、まばゆいばかりの陽の光が車窓に差し込んでいた。こんな青空を見るのは、冬の山陰に住む人間にとっては一ヶ月ぶりのことである。太陽のホクホクとした暖かさに感動してしまった。
 10時頃までこのコンビニで、両名が到着するのを漫画の立ち読みをして待つ。程なくして、両名到着。I倉氏の清々しい顔とは対照的に、H内氏はどよ~とした顔をしていた。聞けば、昨晩、I倉氏の実家に泊まり、そこの妹さんと気が合い、朝方まで飲んでいたそうである(アブナイ!)。当然、二日酔いで、この日は2時頃までダウンしていた。
 という訳でI倉氏と二人で城山のワイルド・ボア・ゴージュエリアに行った。軽くアップのつもりでトポに二つ星がついていた10cのやつをやったのだが、これがルートを間違い、いきなりえらい目に遭った!いきなり泥の詰まった悪いクラックのジャミングからの立ち込み、そして甘いカンテで体を振ってのハングの乗越し、再度、狭い体勢からのハングの乗越し、最後にはヒールフックからの立ち込み!!「本当に10cか?」取り付いたことを死ぬほど後悔する。何とかホウホウの体でオンサイトし、ツアー一本目を切り抜けた。思わず自信を無くしかけた。
後で分かったことだが、このルートはトポに載っていない新ルートであった。体感グレードは11bくらい。その後何とか気を取り直し、ジゴロ11b/cをオンサイトし、ここから楽しいクライミングが始まった。
その後、このエリアの三ツ星オーバードライブ11dを登り、初日は軽く締めくくる。人も少なく快適だった。この日は修善寺温泉のただの露天風呂に入り、一日の汗を流した。宿泊は登山口に、例の馬鹿でかいテントを公設のベンチを取り込むようにして張り、その中で宴会をした。明日は、I倉氏の妹がクライミングを体験しにやってくる。

12月27日(火)
 朝からH内氏とI倉氏がなにやら言い争っている。「いいよ、俺が迎えに行くよ!」「いや、僕の妹ですから。大丈夫ですよ」「でも、I倉君はこの辺の事、あまり知らないだろう?」「いや、H内さんが迎えに行ったら、どこに連れて行かれるか分かったもんじゃありませんよ!」「大丈夫だよ!絶対そんなところ連れてったりしないよ!俺を信じてくれよ!」「いや、それが一番危ない・・・」「それより辻君のビレーしてあげてよ!」オイオイ俺は付け足しか?どうやらどっちが妹さんを迎えに行くかでもめているらしい。
結局、H内氏の押しの強さにI倉氏が負け、H内氏が大喜びで妹さんを迎えに行った。I倉氏は浮かない顔でアプローチのハイキング道を歩いていた。岩場に着くなり、携帯で妹さんに電話した。しかし、なぜかつながらない。兄貴は思いっきり動揺し、クライミングどころの騒ぎで無く、頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
そうこうする内に、H内さん、妹さんを連れて無事到着。兄貴ホッと安堵のご様子。ここからようやくクライミング開始。
10cでアップし、ジャンバラヤ11cをオンサイト狙いで取り付くが、私にとってはほとんど使えないようなホールドに大きなスチィックマークがついておりこれに惑わされてテンション。あ~もったいない。
関東の岩場には、簡単なグレードのルートでも、ご丁寧にスチィックマークが付けられており、岩場はかなり汚い。書くなとは言わないが、やはりちゃんと消して帰ってほしいものだ。
その後、12aの三ツ星ルート、ドロンパを触る。2撃目で登れそうだったのだが、後一手でフォールしてしまう。惜しい!!
妹さんはトップロープで5.9のルートを登っていた。「ムリです。ムリムリ!」と言いながらも上まで登っていた。さすが兄妹なのか目を輝かせて登っていたのが印象的だった。初心者の相手をするとクライミングの原点に帰るようで楽しい。
 これで、城山をいったん切り上げ、明日からは城ヶ崎に移動する。城山の印象(といってもワイルド・ボア・ゴルジュとその周辺だけども)は、小~中規模のエリアの集合体で、日が当たるところは結構暖かく、グレードは備中や帝釈に比べると甘めにつけられているなと思った。また、リキッドフィンガー14aやロジカルプログレッション14dのある有名なフェースは想像していたよりもかなり規模の小さいものであり、そんなところに高グレードのルートがいっぱいひしめいており、アミダくじ状になっている。あまり見栄えはしなかった(まートライはすることはないけど・・・)。
あと、帝釈岩谷エリアのような、すごいルート名があった。ダスキン多摩、ポコチン大魔王(12dの三ツ星。リキッドフィンガーとかがあるフェースにあるダイレクトライン)。特に、ポコチン大魔王などは、順番待ちになる人気ラインで、綺麗なおねえさんなんかが平気で「あのー、ポコチン触っていいですか?」と聞いてくるのである。思わず自分のを出しそうになる・・・。
 この晩は、I倉氏が明日から彼女の実家(長野県)に挨拶に行くため最後の晩になるので宴会をする。

次は、城ヶ崎編です。お楽しみに。
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by nawaclimbingclub | 2006-02-03 17:41 | 活動報告 | Comments(0)
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