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明日に向かって攀じれ!
by nawaclimbingclub
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TCNet情報
兵庫県の駒形岩で実施された、KINet主催の「アンカー落下・引き抜き試験」に参加してきました。以下簡単にレポートします。


今回の試験では、オールアンカーやカットアンカーなどの各種拡張式ボルトの落下・引き抜きテストと、一年前に設置したケミカルアンカー類の経年変化の調査などが行われました。

詳細についてはKINetから発表があると思うのでここでは省略しますが、落下試験(約1.5トンの加重設定で実施)では、拡張式ボルトが高い確率で折れたり抜けたりと非常に衝撃的な結果となり、墜落を前提とするフリークライミングのプロテクションとして、拡張式ボルトが適さないということをあらためて痛感しました。

上の写真は、心棒が折れ曲がって抜けたM12スチールオールアンカーの無残な姿。
※ケミカルアンカー(Hilti RE-500)はすべてのテストをクリアしました。


駒形岩は比較的軟らかい凝灰岩なので、この試験結果だけでプロテクションの強度を決めてしまうことはできませんが、破断した拡張ボルトがすべて「一度も加重や衝撃が加わっていない」状態で、設置後すぐにテストが行われて破断したという事実には目を向けなければならず、まだ拡張式ボルトが多くある高梁川流域で登るクライマーにとっても他人事ではない結果だったといえるでしょう。


写真上・引き抜き試験でも十分な強度が出たケミカルアンカー類

写真下・落下試験の準備の様子


各種ボルトの引き抜き落下試験・結果報告(KINet作成 pdf)


今回実施されたようなボルトテストは、全国的に見てもほとんど例のないことだと思われますが、内容的にも非常に充実したものだったので、今後の岩場整備の貴重な資料となるのではないでしょうか。
KINetのみなさん、暑い中の作業ご苦労様でした。



詳しくは、こちらで確認してください。↓
関西岩場環境整備ネット ~KINet~
by nawaclimbingclub | 2007-08-29 17:31 | TCNet情報
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